晩秋の北アルプス・蝶ヶ岳登山

'08/10/18-19
 
1日目   2日目



10/18(土) 〜1日目〜

 横浜自宅を夜10時前に出発。
豊科インターで降り、登山口の三股には深夜1時半着。
半額適用になった深夜割はお徳だわ〜。(^o^)

朝6時起床。夜には気付かなかったが、明るくなりびっくり。周りはちょうど紅葉のピーク。
予報通りの快晴。(^_^)
朝飯&準備後、7時半にいざ出発!
しばらく平坦な林道を紅葉を楽しみながら行く。
遥か前方にこれから向かう蝶ヶ岳が。 あそこまで上がるのか〜。(*_*)
駐車場が1300m、山頂2677mなので、約1400mの標高差。
結構ハードだわ。(*_*)


蝶ヶ岳、常念岳分岐の三股

紅葉の中、吊り橋を渡る

明るい森を行く

紅葉真っ盛り

見事な色付きにしばし見とれる
常念岳への登山道との分岐を過ぎ、いよいよ本格的な登りへ。
しばらくは紅葉で明るい広葉樹の森を行く。
快調に9時半に1900mのまめうち平に到着。
15分ほど休憩し、ここからは針葉樹林帯を登る。
右手に常念、前常念を望みながらのかなりの急登が続く。
運動不足がたたり、かなりヘロヘロ。(*_*)

遙か頭上に常念岳、前常念岳

まめうち平の案内板 チョソリ、プーの意味は?

霜が降り、もう晩秋

サクサクの霜柱も

常念岳、前常念岳と同じ目線まで登ってきた

蝶ヶ岳山頂(2677m)
まめうち平から約2時間半。森林限界を越え、ようやく尾根に出た。
常念の左に大天井岳、東鎌尾根が見えてきた。もうちょいで蝶ヶ岳山頂だ。
やがて目の前に圧倒的な景色が広がった。
槍ヶ岳から穂高岳までの北アルプス主稜線だ。
この夏行ったスイスの山岳風景にも負けないくらいの迫力。
13時ちょい前に山頂小屋に到着。
駐車場から5時間半。ほぼコースタイム通り。
受付を済ませ、この景色をオカズに弁当を食らう。何とも贅沢だわ〜。(^_^)
昼飯後、ザックを置いて小屋から30分ほどの蝶槍まで尾根道を散歩。
風もなく、10月中旬とは思えないくらいの暖かさの中、梓川まで染まった紅葉を見下ろしながら至福のハイキング。(^o^)

槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳の稜線

稜線斜陽

眼下に梓川。霞沢岳と乗鞍岳遠望

穂高落陽

北アルプス主稜線シルエット

豪華な夕食
槍ヶ岳への槍沢登山道、北穂から南岳までの大キレットの落ち込み、涸沢から伸びる北穂への登山道、奥穂へ直登道のザイテングラート。立体マップを見る様によくわかる。
あまりの快晴で雲がなく、夕陽は全く焼けず。
贅沢は言えません。(^_^;)

一度小屋に戻り夕食。
なに〜!?トンカツ?スッゲー。まさか2700mの小屋でトンカツ食えるとは。
山小屋とは思えないほどの豪勢な料理。(^o^)

闇に浮かぶ稜線  明かりは富山市

名古屋の街灯りに御嶽、乗鞍が浮かぶ

安曇野夜景
闇に包まれる前の山々のシルエットが素晴らしい。
やがて、東側麓に安曇野の街灯りが際立つように。
秋で空気が澄んでるせいか、遥か遠くの関東、富山、名古屋の灯りまで、空にモヤッと反射している。

小屋は混雑もなく、ちゃんと一人一布団で快適に寝れました。
皆さん先週の3連休で、ほぼシーズンは終りだったのかな。

月が昇る



10/19(日) 〜2日目〜

5時起床。朝食後、日の出を見に外へ。
氷点下まで下がったようだ。雨水を溜めたタンクに氷が張っていた。
しかし風もなく、穏やかな朝。フリースをはおるだけで、十分しのげる。
やがて東の雲海から太陽が登り始めた。
東は山のシルエットが雲海に浮かんでいる。
浅間山、八ヶ岳、富士山、南アルプス。
すばらしい眺めだ。

きんぴら、インゲンゴマ和え等、手作り嬉しい朝食

雲海に噴煙上げる浅間山

富士、南アルプス遠望

流れる雲海 遠くに蓼科山

御来光

真っ赤に染まる主稜線
御来光はほんの一瞬。昇ってしまえば、東側の興味は薄れる。
次の興味は西側。槍、穂高のモルゲンロート。
槍、穂高が真っ赤に染まる。

紅槍

前穂のゴジラ背の影が涸沢に落ちる

輝く雲海
今日は昨日登って来た道を下りるだけ。なので、ゆっくりこの景色を目に焼き付けよう。

徐々に谷の中、梓川に陽が射しこみ、紅葉がより輝く。
涸沢の紅葉は終わり、今は梓川沿いがピークのようだ。
上高地は凄い人なんだろう。

常念岳、前常念岳

ホシガラス

紅葉染まる主稜線

槍沢
時間は9時ちょい前。十分景色を堪能し、下山開始。
同じ道なので、目印がよく分かり、ペースが掴みやすい。楽チンだわ〜。
下りは3時間で、12時過ぎに三股駐車場に到着。

憧れの大キレット

涸沢カール取り巻く穂高の峰
左から奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳

北アルプス唯一の火山焼岳

  いや〜、よかったよ〜。蝶ヶ岳。
景色は今まで登った中でも随一じゃないかな〜。(^o^)
槍、穂高の景色はもちろんのこと、反対側麓に松本、安曇野の町も眺められるのがいい。夜は街灯りの夜景がグー。
わずか5時間の登りで、これだけの景色が堪能できる。
蝶ヶ岳。何タラ名山に数えられていないが、素晴らしい山だ。次はお隣の常念岳だな。

これにて、今シーズンの山行は終了。


今年は、何と言ってもスイスアルプス。
桁違いのスケールを堪能致しましたわ〜。
今シーズンの山行をまとめると、

6月
 ・丹沢塔ノ岳
  意外とハード。午前中は晴れも下りは豪雨。山頂からはガスでほとんど景色見れず。
 ・スイス
  ベルニナ、ユングフラウ、マッターホルン、モンブラン・・・、全日快晴でホンモノのアルプスにうっとり。
7月
 ・谷川岳
  途中から雨で山頂からの景色全く見えず。トマの耳には行かず。三大急登の一つ西黒尾根は予想より楽チンだったよ。
 ・中央アルプス宝剣岳、三ノ沢岳
  快晴。宝剣岳はお手軽に岩峰登りの楽しさとスリルを味わえる山。
  三ノ沢岳は暑さとハイマツだらけで途中で飽きて撤退。(^_^;)
8月
 ・北アルプス白馬岳
  猿倉から大雪渓、白馬岳、鑓ヶ岳、鑓温泉を回る定番コース。
  今シーズンいちの充実登山。
  アイゼン初経験、スイス並の花お花畑、登山途中での温泉、天気にも恵まれ最高の山行。(^o^)
9月
 ・北アルプス鏡平
  新穂高、鏡平、双六岳から西鎌尾根、槍ヶ岳の予定だったが、天候に恵まれず、鏡平で撤退。
  一瞬たりとも槍の姿見えず。(T_T)
 ・尾瀬
  鳩待から見晴のピストン。
  初日曇り時々雨。2日目晴れ。お袋を連れ、草紅葉真っ盛りの木道を親孝行ハイク。
  この秋一番の冷え込みで、燧、至仏の山頂はうっすら白く。
 ・金峰山
  大弛峠から楽チンピストン。
  快晴の下、今シーズン初紅葉登山。富士山、八ヶ岳、南アルプスの絶景。
  片道2時間の手軽さであれだけの景色を楽しめるのはグッド。初心者にお勧め。
 ・蝶ヶ岳
  上述。


※来年行きたい山
 ・鏡平〜双六〜西鎌尾根〜槍ヶ岳(今年のリベンジ)
 ・鹿島槍
 ・下ノ廊下


2008.10.30 記

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