’09・ 北八ヶ岳・双子池散策


〜 ビーナスライン− 八島湿原− 大河原峠− 双子池テン場泊 〜
'09/10/11
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 当初この10月の三連休は、紅葉ピークを1週間ほど過ぎたが以前から行きたかったルート、谷川岳から万太郎、仙ノ倉、平標の縦走を計画し、バス時間、電車時間までリサーチしていた。
しかし、金曜の予報を見ると、台風18号通過後の寒気の引き込みで、明日土曜は冬型になるとの予報が。(ToT)
しかも、土曜夜から日曜朝にかけて、2000m近辺の風速予測は15〜18mの強風。
その稜線上は基本幕営禁止で、数名収容の避難小屋のみ。
三連休で避難小屋は入れないことを想定し、近くで幕営する予定(表向き小屋に入れないとして)でいたが、この気象では厳しい。
なので今回は見送り。(ToT)

急遽代替案を検討。
@青木鉱泉からの鳳凰三山周遊(鳳凰小屋テン泊)
A八ヶ岳編笠、権現(青年小屋テン泊)
B北八ヶ岳双子池(双子池テン泊)

土曜は寒そうなので、日曜月曜の1泊だけにしよう。
俺の右肩が2,3日前から痛く(四十肩?)、あまり長時間、重いザックは厳しい。
必然的にBのお気楽散歩テント泊で決定。

標高約2000mの大河原峠まで車で行け、そこから双子池までは歩いて1時間。
しかも池の水がきれいなので飲料用に使えるとのことで、一番重い水を下から担ぐ必要がない。
あ〜、楽そうだわ。
よし、今回の山行テーマは豪華料理にしよう!!

土曜はスーパーで食材を購入。
買ったのはカルビ焼き肉、ウィンナー、サンチュ(本格過ぎ?)、キュウリ漬け物、あとデザートに巨峰も。f(^_^)
そしてビールと酎ハイ。

出発前に肉に野菜とタレを和えて、タッパーに入れ準備OK。
何だか下界のキャンプ場に普通にアウトドアに行く気分。(^o^)

3:40
横浜自宅を出発。
中央道はまだ渋滞なく、順調に進む。
快晴の下、快適ドライブ。
八ヶ岳、南アルプスが間近に、後方には富士もシルエットも見え、山好きにはあっちこっちキョロキョロ、たまらない。

6:00
諏訪インター到着。
R152で白樺湖、ビーナスラインへ。
今日は1時間の山歩きでテン場に到着出来るので、あまり早く行っても昨日の宿泊客がまだいると思うので、ビーナスライン周辺を観光&ドライブして時間を調整する。

白樺湖と蓼科山一望のお約束の展望スポットへ。
美しい三角型の蓼科山。標高2530mで別名諏訪富士とも言う。
この6月に登ったばかり。
一度登った山をこうやって外から見るのはまた格別。

 

 

もう少し車を走らせると北アルプスまで一望のスポットが。
やはり昨日(土曜)の冬型で、積雪があったようだ。
2800m以上の山は雪化粧。

 

 

そして東の雲海の向こうには富士山。

 

 

八島湿原の草紅葉。
辺りの木々の紅葉は終わり、もう冬支度。雪を待つだけな雰囲気。

 

 

今朝はこの秋一番かと思うほどの冷え込み。
この辺りもびっしりと霜が降り、霜柱も。
木道にも霜が張り付き、滑る滑る。
陽に当たったところだけ解け、影は残っている。
慎重に歩く。

 

 

太陽が眩しい。

 

 

白樺湖に戻り、コンビニでパン朝食。
近くにあったナナカマドの、赤と緑の混ざり具合が美しかった。

 

 

9:15
大河原峠に到着。
さすがに三連休中日。駐車場は満車。
先に300m程進んだところにある駐車スペースに何とか停めることができた。

 

 

9:30
ザックの荷物を再確認し、準備運動後大河原峠をスタート。
笹に覆われた登山道は霜柱が溶けた水でグチョグチョ。
歩きにくい。

 

 

双子山の北斜面は風のせいか木が育たず、笹の原となっている。
そのため視界が広がる。

 

 

笹に霜が貼り付く。
昨夜は霰(あられ)も降ったとのこと。

 

 

10:00
双子山山頂に到着。
広々とした山頂は風もなく暖かで、大勢のハイカーでにぎわっている。

 

 

西はすぐ目の前に蓼科山と北横岳。その間から諏訪の街並み。その向こうに中央アルプスの峰々。
北は小諸、上田の街並みとその向こうに浅間、四阿。そして遙かに妙高。北アルプスは木が邪魔で見えず。
東は最近クレヨンしんちゃんで話題になった荒船山、妙義、秩父の峰々。
南は北横岳と大岳で眺望利かず。
30分で手軽に登れる山で、これだけ眺望できれば満足でしょう。

 

 

10:30
30分ほど眺望を楽しみ、双子池に向け出発。
笹道が気持ちいい。
双子池にはこの双子山を南に30分ほど下る。

 

 

ちょうどカラマツの紅葉がピークで、キラキラ黄金色の雪の中を歩く。
トラップだらけで先に進みません。f(^_^)

 

 

 

 

 

 

金色のカラマツの森を行く。

 

 

やがて木々の間からきれいに澄んだ池が見えてきた。
双子池だ。

 

 

11:15
双子池に到着。
うぉ〜。きれいだ。
周囲を紅葉に包まれた雄池の美しさに目を奪われる。
この水は飲料用に使えるくらいきれいとのこと。

 

 

澄んだ水。
ヒュッテ小屋オーナー曰く、数十年間腹壊した人いませんよ。保健所の水質検査もパスしてます。
安心して飲んでください。とのこと。

 

 

まずはテント幕営の手続きで、双子池ヒュッテへ。
「もう張るの?今日の第一号だ。オススメはテン場の最奥、池の湖畔の砂地がいいよ。」
みなさんのブログによく書いてある通り、優しそうな、人当たりのいいおじさんでした。

幕営料¥500/人を払い、テン場へ。
テン場は名の通り二つある池(雄池、雌池)のうち、雌池の北側ほとり。
二つの池のちょうど中間に建つヒュッテからは歩いて10分ほど。

 

 

こちらがテン場になっている雌池。

 

 

オススメの砂地に行ったが、日当たりが悪く、未だ霜柱がぎっしりだったので止めました。
その砂地からの眺めはグーでしたが。

 

 

池から少し高く眺めのいい、多分その時ではベスポジのところに設営完了。

さて昼飯にするべ。
へへっ。♪焼き肉焼き肉。
水場は雄池。こっちは雌池なので、ヒュッテ前広場で食事にしよう。

 

 

ジュー、ジュー。いい音といい香り。
近くを通る人も思わず振り返る。f(^_^)
ちょっと恥ずかしい反面、ちょっと自慢。(*^_^*)
大自然の中での焼き肉。うんめ〜。
茹でたオクラのマヨネーズ和えもグー。

 

 

ご飯はキムチ雑炊。これも焼き肉によく合う。
こんな豪勢な山料理は初めて。
クセになりそうです。\(^o^)/

 

 

昼飯後、暇なので亀甲池まで散歩することに。
テン場からは行き帰りどちらも片道40分。

14:00
荷物は全てテントに置き、サブザックにカメラと水、酎ハイとつまみを詰め込み出発。
苔むした大きな岩がゴロゴロ。鬱蒼とした森の中をまずは登る。

 

 

木々の間から射す太陽がスポットライトのように落ちた黄葉を照らす。

30分ほど登り、10分ほど下る。
やがて木の切れ間が見えてきた。亀甲池だ。

 

 

14:40
亀甲池に到着。
双子池の雄池に比べればインパクトはない。
正面に横岳が聳える。山頂に向かう登山道が森の中にあり、人の声は聞こえるが姿は見えず。

誰もいない湖畔で酎ハイとつまみを食らう。幸せ〜。
やばいです、ヨッパッパー登山です。(*^o^*)

15:00
亀甲池を出発。
千鳥に変身足取り軽く、帰りの山道を登って行く。ヘヘッ。

15:40
テントに到着。
さて、晩飯にするか。いや、さっきおやつとお酒飲んだばっか。
まだお腹いっぱいです。
夕暮れに赤く染まる池を見ながらテントでシュラフに入ってる内に、二人ともいつの間にか就寝。
気が付けば17時近くに。
早く支度しなくては、闇鍋になるぞ。

 

 

昼の残りの肉を焼く。
匂いを嗅げば食欲が出てくる。恐るべし焼き肉。

 

 

ヘッドライトを点けての闇鍋ならぬ、闇焼き肉となった。
星空の下、デザートに手探りで巨峰を。

 

 

暗闇に満天の星空が広がる。
池には対岸のヒュッテの灯りと、星が映り込む。

19:30
就寝。(_ _)Zzz
夜は外は0℃くらいまで冷え込んだが、今回先日の大雪山の寒さに懲りて、シュラフカバーを持ってきたんだな。
これが効果てきめん。
全く寒くなく、結露でシュラフも濡れず、翌朝までぐっすりでした。

 

 

<2日目>

5:10
ご来光を見ようと一旦起きるが、東の空は雲で諦め、二度寝する。
一度シュラフを開けてしまった為、温かい空気が逃げてしまい、これ以降は寒かった〜。(>_<)

6:45
外の明るさで目が覚める。
あー、よく寝た。
テントを開けると眩しい太陽の光。
あれ?さっきの雲は?

今日は三連休最終日。
帰りに使う中央道は特に渋滞が酷い。
正午までには高速に乗っていたいな。
なのでここを9時までに出れば間に合う。

朝食後、夜露で濡れたテントを撤収。
荷物配分は基本俺道具、妻食材担当の為、行きも帰りも俺のザックの重さは変わらない。約15Kg。
肉、野菜、巨峰、お酒が片付いた妻のザックは約2〜3Kg程軽くなった。

 

 

8:40
双子池テン場を出発。
きれいな池の畔で静かなアウトドアを過ごせました。
1時間で来れるってのもいいです。
また来ますね〜。
昨日来た道を帰る。

 

 

9:15
双子山山頂に到着。
風が強く激寒。(+_+)
長居無用。さっさと後に。
大河原峠駐車場までの下りで、北アルプスがきれいに見えた。
昨日真っ白だった槍、穂高は雪も溶け、いつものように黒くなっていた。
北にある鹿島槍、白馬は未だ真っ白。
鹿島槍の左に劔と立山も見えていた。

 

 

9:45
大河原峠駐車場に到着。


紅葉盛りの白樺湖畔を抜け、R152途中にある「音無の湯」へ。
まだ開いてない?営業時間を見ると11時からとある。
今は10:45。
扉を開け、店の人に聞いてみると、いいですよ〜、とのこと。
ラッキー。一番風呂だー!!
¥700/人で、露天からは音無川の渓流も見れ、きれいな温泉でした。
ただ泉質はダメ。カルキ臭くて、普通の家の風呂に入ってる感じ。

12:00
予定通りの時間で、諏訪インターから中央道に。
渋滞はまだ大丈夫だろう、と思いきや、携帯でチェックすると、既に小仏トンネル先頭に赤い表示が。
毎度のことだが恐るべし小仏。
笹子トンネル、大月までは順調に超えたが、上野原手前でついに渋滞に捕まった。
12Kmの渋滞。まだマシかー。
連休最終日、皆考えることは同じね。
約40分で渋滞を抜けた。

15:30
横浜自宅に到着。
予定通りの時間で帰ってこれました。
帰宅後渋滞情報みると、更に勝沼辺りまで伸びてましたわ。
よかった〜。早く出て。
前から言ってるけど、早く¥1000高速止めてください。
高速無料化なんて絶対反対です。
正規料金払うからホントの意味で「高速」道路にしてください。
同じ意見の人、相当いるはず。

これにて今年のテントでの山行は終了〜。
あとはちょろっと日帰りで近場の山に行くぐらいかな。
泊まっても小屋だね。秋は夏に比べ、小屋も断然空いてるし。

 

 ’09.10.17記



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