尾瀬 ニッコウキスゲと、燧ヶ岳登山

 
  〜 御池−燧ヶ岳−尾瀬沼−白砂峠−見晴−竜宮−燧裏林道−御池 〜 '07/07/13-
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1日目  2日目  3日目


7/13(金) 〜1日目〜

  13日(金)休暇を取って、今が満開であろうニッコウキスゲと東北最高峰の燧ヶ岳(2356m)登山を目的に、尾瀬への2泊3日の旅。
前日夜8時半に横浜を出発。
東北道西那須野塩原I.C.を下り、ひたすら下道を約100Km。尾瀬の福島県側の入り口、檜枝岐村の「御池」には0時半に到着。やっぱ御池は遠かった〜。(+_+) 

天気予報では金曜が曇りで土日は台風の影響で崩れるでしょう、とのこと。ガクッ。(T_T)
朝4時半に目覚めるも、やはり今にも降り出しそうな曇天。燧登山は諦めるかな〜、と二度寝。
6時過ぎに再び起き、先ほどよりは明るくなり何とか保ちそうな気配。登って下りる時間を考えると、最低でも7時に出発しなければならない。
んー、よし行くべ!!
2泊分の荷物と今日の弁当をザックに詰め込み、7時に「御池」登山口をスタート。
いきなりの急登に面食らう。(>_<) でも楽しい。登山の面白みが分かってきたのか!?f(^_^)
約1時間の急登の後いきなり視界が開け、大湿原が広がった。「広沢田代」だ。
尾瀬ヶ原と同じように、湿原の真ん中に一本の木道がのび、周りに池塘が点在し幻想的な風景が疲れを癒してくれる。(^_^)
ちょうどワタスゲのピークで、白いふわふわした綿毛がさらに幻想感を引き立ててくれる。
やがて湿原が終わり、再び急登が始まる。ひたすら登る。
後ろを振り返ると、森の間から先ほど通ってきた湿原がはるか下界に見え、相当登ってきた実感が湧く。もう一息で次の休憩ポイント「熊沢田代」のはず。がんばるぞぃ!
「広沢田代」から登ること約1時間。ようやく「熊沢田代」に到着。
木がなく、広大な湿原が広がる。大きな2つの池の間を木道が通り、その先は燧ヶ岳山頂に伸び、ますます登る気持ちを高揚させてくれる。やべ〜、俺完全に山にヤラれてるね。f(^_^)
相変わらずの曇天で、周りのパノラマは見えないが、この景色だけで十分。何がいいって、この景色俺ら二人だけのもの。さすがに平日。ここまでのルートで出会った人は一人だけ。(^o^)
足下にはかわいらしい高山植物が咲き誇り、目を楽しませてくれる。
まだまだ満開のチングルマと、イワカガミ。
熊沢田代を後にし、しばらくすると登山道は雪渓の下に。アイゼンまでは必要ないが、これまで通った前登山者の足跡をゆっくり登って行く。
例年だと雪渓はなくなってるらしいが、今年は春先の大雪で残雪が多く、ここまで残ってる様だ。
やはり雪の上は冷気で涼しい。疲れも忘れ、一気に高度を稼ぐ。
後を振り向くと、先ほど休憩した「熊沢田代」が遙か眼下に見える。
ハイマツ林を超え、最後のガレ場を登り、ようやく山頂(俎鞍:2346m)に到着。時間は11時。
何とか天気は保ってくれた。他の山々のパノラマは見えないが、眼下に尾瀬沼、尾瀬ヶ原も見え、十分満足。(*^^*)
予定ではもう一つのピーク、最高峰の柴安鞍(2356m)まで登るつもりだったが、景色が期待できそうにないので今回はここで終了。
ランチ後12時に下山。今夜の宿は「尾瀬沼ヒュッテ」。登りと反対側に下りるルート長英新道で下山。
マップでは尾瀬沼まで下り1時間50分とあるが、歩けど歩けど沼には着かない。単調な緩やかな下りを2時間半、いや3時間は歩いただろうか。ヘトヘトになって、ようやく尾瀬沼湖畔に出た。
いや〜、このマップの所要時間絶対間違ってるでしょう。もうこの長英新道は二度と使いたくね〜。(+_+)
大江湿原を横切り、本日の宿「尾瀬沼ヒュッテ」には3時半に到着。まっ、ほぼ予定通り。

1時間登って「広沢田代」、また1時間登って「熊沢田代」と、ご褒美のようにすばらしい景色が広がるので、あまり疲れは感じなかったよ。
登山デビューし、先日は磐梯山、そして今回は燧ヶ岳と徐々にステップアップ。
今回の登山で結構自信付いたよ。(^o^)





7/14(土) 〜2日目〜



予報通り、朝起きるとシトシトと雨。
今日の予定は尾瀬沼南岸から白砂峠経由で尾瀬ヶ原へ。そして宿は竜宮小屋。
合羽を羽織り、朝はゆっくり8時に出発。
右手に尾瀬沼を見ながら、ぬかるんだ道を歩く。濡れた木道は滑りやすく、何度も足を取られたよ。
尾瀬沼越しに、昨日登った燧ヶ岳を見たかったのだが、当然全く見えず。(T_T)
沼尻には10時半に到着。
小腹が減ったので、山菜うどんをぺろっと平らげ、尾瀬沼を後にし白砂峠へ。
単調な下りを約2時間。ようやく1時過ぎに見晴に到着。
まだ時期が少し早かったのか、尾瀬ヶ原のニッコウキスゲは二分咲き程度。残念。(T_T)
見晴から竜宮へ向かう途中、正面に至仏山が雲の切れ間から見えてきた。後ろを振り返ると、燧ヶ岳もうっすら見える。
おー、昨日あのてっぺんにいたのね。(^_^)
竜宮小屋には2時に到着。





7/15(日) 〜3日目〜

  台風4号の影響で今日も雨。強くはないが、しとしとと降り続く。(T_T)
今日は最終日。予定ルートは、「平滑の滝」、「三条の滝」を見て、燧裏林道を抜けて、駐車場の「御池」に抜けるルート。
朝7時に竜宮小屋を出発。
ヨッピ、東電方面からのルートは途中吊り橋が落ちており、通れないとのこと。
仕方なく見晴まで戻り、温泉小屋方面へ。
尾瀬ヶ原に別れを告げ、ブナ、しらびその大木の森へ。
9時半に平滑の滝展望所に到着。大きな岩盤の緩やかな斜面を、しっとり流れていると思いきや、昨日からの雨で、豊富な水量で豪快な流れ。(*^^*)
更に歩くこと50分。三条の滝に到着。こちらは落差90mを一気に豪快に流れ落ち、水量、音とも大迫力。(^_^) 一カ所の滝では水量日本一だとか。
まっ、尾瀬ヶ原の湿原の水が全部ここに集まるんだから当然か。

滝を見た後、ひたすら平坦な単調な森の中を歩く。つまらない。
歩くこと約3時間。2時に御池に到着。
いや〜、雨の木道は疲れる〜。(+_+) 少し気を緩めるとツルっと滑り、何度も転びそうになったよ。f(^_^)

初日の登山はまずまずだったが、2日目、3日目は雨に降られ、ずーっと合羽を着てのトレッキングとなった。
苦行とまでは言わないけど、いい経験になったよ。

2007.8.19 記

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