山形、福島さくらんぼ磐梯山登山

  〜 米沢、白布温泉、裏磐梯、磐梯吾妻スカイライン、吾妻小富士、磐梯山 〜 '07/06/15-
06/17
 
1日目  2日目  3日目


6/15(金) 〜1日目〜

  朝5時前に出発。予報通りの曇り空。この週末は晴れに変わったので、今日の雨はよしとするか。
今回の旅行は「今が旬のさくらんぼ食いまくり」がテーマ。
メッカの寒河江、東根まで行きたいが、さすがにちょい遠い。温泉、登山等総合的に判断し、ちょっと手前の米沢、福島で決定。
  ギリギリ6時前に浦和料金所を通過。これでETCカード2枚を駆使し、早朝割、通勤割×2で、目的地の福島飯坂I.C.までは半額近い料金で行ける。v(^o^)
曇天なのになぜか空気が澄み、視界もクリアで、関東平野を取り巻く全ての峰々が見渡せる。 左後方から丹沢山系、富士山、奥多摩の山々、左に浅間、赤城、前方に皇海、男体山に至るまで。
助手席が山好きだと、あの山は何々だよ、いや違う、と話も弾みホント楽しいね。(^o^)
  8時半に福島飯坂I.C.に到着。
インターを下りてすぐに「さくらんぼ狩り」の旗がそこら中にたなびく。畑の木には何だか真っ赤な粒々がいっぱい。すっげー、さくらんぼだー!!
ここは我慢。後でたらふく食べられるんだ。

米沢さくらんぼ狩り
R13から米沢へ抜け、事前にリサーチしてあった鈴木農園には9時半に到着。
ここの農園は、相場が30分¥1,200〜¥1,500のところ、なななんと時間制限無しでしかも¥1,000。(^o^)
まぁ一番メジャーな佐藤錦ではなく、正光錦(佐藤錦と高砂(?)の掛け合わせって言ってたような)なので安いのかもしれないが、時間を気にすることなく、ゆっくり味わいたかったのら。
おまけに本日15日オープンなので、到着時間からして俺らが一番乗りに違いない。ってことでここに決めたのであった。
予想通り俺らが一番!!
早速まだ誰もいない畑の青いネットで区切られた一画に案内された。日によって木をずらし、長い期間狩れるようにしてるんだろう。
10本近い木のどこを見ても真っ赤に色づきたわわに実ったさくらんぼがいっぱい。どこから手を付けていいやら。f(^_^)
相方はさくらんぼが三度の飯より大好き。まるで子供がディズニー来たような満面の笑みで目を輝かせてる。
さぁ、いざ戦闘開始!! 摘んで食ってぺーッを永遠繰り返し、片っ端から食う食う。甘酸っぱい果肉が口いっぱいに広がる。幸せ〜。(*^o^*)
普段スーパーでも日本のチェリーは高くて買えないんで、安いアメリカンチェリーばっか。こんなに食っていいんすか!?いいんです。
最初は嬉しくて片っ端からだったけど、途中から量より質に変え赤い実ばかり選んで食べるように。
木の上の方には太陽をいっぱい浴びて真っ赤に熟れた粒がいっぱい。脚立まで持ち出してがっぽりだよ。
さすがに1時間過ぎるとペースは落ちたね。
吐きそうになるまで食い、時間は11時半。2時間も食ってたことに。(@_@)
一体何粒食ったんだろう。。。平均1分4粒として、4×120で500粒近くに。(+_+)
相方も2〜300は行ってそうな。俺らはイナゴだな。f(^_^)
しかも、今夜の宿のデザート用に籠にも摘んでたんだな。持ち出しは100g300円かかるよ。
当然重さを考慮し、ヘタは全て取り除き、実だけにしたよ。おばちゃんには呆れられたけどネ。f(^_^)
500g¥1,500でお買いあげ〜。


小野川温泉
次は車で15分ほどの小野川温泉へ。
なぜに温泉かと言うと、まっ狩りでかいた汗を流すのと、何を隠そうこの後米沢牛を食らうんだな。
だから温泉で汗かいて、少しでも腹を減らそうと言う魂胆。f(^_^)
温泉街のど真ん中にある尼湯へ。料金は¥200。
平日の昼間ってこともあり、貸し切り状態。
がしかし、湯温が熱すぎ。温度計は46℃を指してる。いくら水で薄めようにも水量が全然足りん。(+_+)
こんなん入れるかー。殺す気かー。
もう一回入り直すべく、別の蛍公園にある露天風呂「小町の湯」へ。こちらも¥200。
やはりこちらも誰もいない。多少はぬるく、43℃ってとこか。
やっと湯船に浸かれ、出すぞー出すぞーさくらんぼ、出て行け出て行けさくらんぼと念じたよ。(^_^;)
時間は1時半。さすがに果物は水分ばかりなので、多少は小腹が空いてきた。
よし、行くべ。今度は牛しばきに。しかも米沢の。(^o^)


米沢牛「吉亭」
事前にリサーチ済みの米沢牛ランチを食べさせてくれる店「吉亭」には2時に到着。
平日のみランチがあり、ランチタイムは11:00〜14:30。当然チェック済み。
俺は迷わず「牛づくし膳」¥3,500也を、相方は「味噌牛ステーキ膳」¥2,500也を注文。
店の雰囲気も重厚感が落ち着いた雰囲気を醸しだし、隠れ家的な感じでグー!!
なんだこの柔らかさ。簡単に噛みきれるぞよ。噛んだ瞬間肉汁がジュワ〜。幸せ〜。(^o^)
普段ファミレスか牛角の肉に慣れてる俺の口にはもったいない。たまには上質な肉を食わねば忘れてしまうべ。
さくらんぼに米沢牛と、山形の名物を立て続けに2つも。なんとも贅沢な1日じゃ。


白布温泉「東屋旅館」
時間は3時過ぎ。朝早かったので宿へ向かう。
今夜の宿は相方が探してくれた白布温泉の「東屋旅館」。
江戸時代開業で、茅葺きの建物であったそうだが、数年前の失火で全焼し、今の新しい建物になったそうな。
旅館への登り小道では菖蒲が出迎えてくれる。
開湯700年を誇る白布温泉で唯一、米沢藩の定宿だったそうな。
立派な門構え。再建したてで外も中もとにかくきれい。清潔感いっぱい。
日本秘湯を守る宿に属し、特に俺は内湯が最高に気に入ったよ。(^_^)
総檜作りで木の香りが漂い、天井が高く開放的な内湯。壁からは3本の打たせ湯が落ち、これがまたツボによく効くんだわ。
火事の時も燃えずに残った檜造りの湯船がそのまま再利用されており、形は変わっても歴史は引き継いで行こうとする宿のポリシーが感じられたね。(^_^)
風呂の後はお待ちかねの夕食。俺らはカモ鍋コースを注文。
鍋以外に、目を楽しませてくれる手の込んだ懐石料理も並び、質といい量といい申し分ない。
減量中のタガを外しても、ようやく入る量。相方は結局食べきれず。。。
特にカモ鍋は出汁が効いて最高に美味かった〜。最後は勝手にご飯を入れて雑炊にして全て完食しました。ホントおいしかったです。(^o^)
部屋の綺麗さ、サービス、料理の質と量、そして何と言っても温泉、どれを取っても素晴らしい宿でした。

今日はさくらんぼ、米沢牛、カモ鍋と、過去に経験ないくらいのグルメな一日であった。
何キロリバウンドしてるんやら。。。f(^_^)
明後日の登山で取り返すぞぃ。






6/16(土) 〜2日目〜


昨日までの曇天はどこへやら。予報通りの快晴!!(^o^)
大満足の朝食後、ゆっくり朝風呂に入る。なんとも贅沢な朝。
今日の予定は、白布峠を越え檜原湖、裏磐梯へ。五色沼を散策し、その後磐梯吾妻スカイラインで浄土平の予定。


西吾妻スカイバレー
9:30にチェックアウト。相方の運転で西吾妻スカイバレーへ。
新緑の木々の中、快適な山岳ドライブルート。真っ青な空に飛んで行けそうな感じ。f(^_^)
バイクも気持ちよさそうに飛ばしてたよ。
向こうに見えるは残雪眩しい飯豊山。
峠からは、西に飯豊山、南に緑の中に真っ青な檜原湖、その向こうに爆裂火口の磐梯山、とスケールの大きい景色が望める。


裏磐梯五色沼
檜原湖畔を抜け、五色沼には10:30に到着。
さすがに裏磐梯イチの観光スポット。観光客で大賑わい。
早速トレッキング開始。何とも言えない美しいエメラルドグリーンの水をたたえる毘沙門沼から目の前に大迫力の磐梯山。
わずか120年前の大噴火で山が崩れ一帯を覆い尽くし、川をせき止め今の美しい湖沼が広がる裏磐梯を造ったそうな。
恐るべき大自然のパワーと、その後わずか数十年でここまで美しく再生する自然の力が同時に感じられるよ。
暑くもなく寒くもなく、今が一番いい季節。ブナ林の木漏れ日の中を快適に散策。


ずーっと歩いてたいが、時間的にこの変で引き返せねば。赤沼で引き返し、小腹も空いてきたので近くのお蕎麦やさん「水峰」へ。
お蕎麦屋さんなんだけど、俺は無性に食いたくなったソースカツ丼を、相方は冷やしきのこそばを注文。
後から来るほとんどのお客さんはソースカツ丼を注文。ん?ひょっとしてここのソースカツ丼有名なのか?
出てきてビックリ。半端ないボリューム。(^o^) カツもサクサクジューシーでうめ〜。(^o^)
確かにみんな注文するのわかるわ。


磐梯吾妻スカイライン浄土平
裏磐梯を跡にし、磐梯吾妻スカイライン浄土平には3時に到着。
吾妻小富士へプチ登山。噴火で出来たまさに名前の通り小さい富士山で、山頂までは徒歩10分。
標高高いせいか空気が澄みまさに抜けるような青空。空気が旨い。(^_^)
山頂には大きな火口が口を開き、40分程で周回できる。
標高が高く(1707m)火山の影響もあり、辺りは荒涼とした景色が続く。
早速富士山のお鉢巡りよろしく歩き始める。が、しかし。
火口からの上昇風があまりにも強く、立ってられないくらい。風速30m以上で、体が飛ばされる恐怖を感じるほど。
巻き上げられた小石が顔に当たって痛い痛い。(+_+)
ここは仕方なく周回は中止。残念。

予定より早く下りてきたので、時間に余裕が。ここから高湯方面に下りれば福島フルーツライン。どうする?また狩っちゃう?相方二つ返事。狩る狩る!!(^o^)
そう。昨日に引き続きまたさくらんぼ狩りへ。f(^_^)


フルーツラインさくらんぼ狩り
時間は5時前。そろそろ観光農園も閉まる時間。開いてる店に停めては時間と料金を聞く。
この辺の相場は30分¥1,500。高すぎる〜。(>_<) 昨日制限なしでしかも¥1,000だったからあまりのギャップになかなか納得できない。
4軒目でようやく納得できる条件40分¥800の農園を発見。しかも佐藤錦。即OKだよ。(^o^)
早速戦闘開始!!
昨日と違い時間制限あるから手と口を止めることなく永遠と食べ続ける。2人とも昨日よりはるかにペースが早い。f(^_^)
今日だけで2人で400粒くらい食ったかな〜。まだまだイケるけど、タイムオーバー。(T_T) 40分じゃ足りんの〜。
毎日さくらんぼ食ってもいいね。それだけ大好きやわ。f(^_^)
  その後、フルーツラインからほど近い土湯温泉でさっぱり汗を流し、今夜の宿泊地郡山市内へ。
昨日贅沢し過ぎたので今夜は郡山市内のビジホ。夕食もさくらんぼでお腹まだまだいっぱいなので、コンビニのパンとサラダで軽く済ませたよ。(*^^*)






6/17(日) 〜3日目〜

会津磐梯山登山
  今日も見事なまでの快晴。\(^o^)/
今日は当初の予定では、那須の茶臼岳に軽く登山の予定だったが、昨日裏磐梯から磐梯山を見ていた相方の、「山頂からパノラマ見てみたい!」の一言で、急遽磐梯山への登山に変更。
まっ、そんなこともあるだろうと思い、事前にある程度はリサーチ済み。
山頂までのアクセスが一番楽なのは八方台で、そこから約2時間強で山頂。山頂で1時間、下りるのに2時間の往復計5時間の行程。
8時にチェックアウトし、東北道、磐越道経由で有料道路ゴールドライン内の八方台には9時過ぎに到着。
既に駐車場は満車。さすがに百名山でメジャーな山だ。いろんなナンバーの車が並ぶ。
ちょうど出ていく車とタイミングよく入れ違いで停められたよ。
早速靴を履き替え、リュックにコンビニ弁当と茶を詰め込み、9時半にスタート。
登山は久々。2,3年前の木曽駒以来。f(^_^) ここ最近のダイエットと走り込みで、どこまで楽になったか楽しみだ。
しばらくは木漏れ日眩しいブナ林の平坦な道が続く。
30分程で中ノ湯温泉に到着。
ここから細い山道を一気に急登。ところどころに視界が開け、後ろには裏磐梯と檜原湖、さらにその奧に朝日岳、月山、さらに左手には残雪の飯豊山を望め、疲れもぶっ飛ぶよ。
歩き始めて約1時間半。休憩小屋がある弘法清水に到着。名前の通り冷た〜い岩清水が湧く、裏ルートからの唯一の休憩小屋。大勢の登山客で賑わっている。
登山ブームは中高年だけかと思いきや、結構若い人もいる。俺らはどっちなんだ!?ギリギリ若者派でイケてるかな〜。f(^_^)
登山慣れしている相方曰く、長い休憩はこれからの登りが余計しんどくなるよ。とのアドバイスで、水分補給だけでそのまま最後の追い込みの登りに。
時間は11時過ぎで、朝早く登った人が下りて来る時間。ルートはところどころ細く、登る人、下りる人譲り合わねばならず、意外と時間がかかる。
途中から「こんちわ〜」「気をつけて〜」がめんどくさくなってくるね。
     
途中には可憐な花が咲き、疲れを癒してくれる。 眺望よい登山道が続く。 お花畑の向こうに残雪の飯豊山。
弘法清水からは右のような大迫力の爆裂火口が望める。100数十年前、ここが崩れて裏磐梯の湖沼を造ったのね。
小屋から約40分の急登の後、一気に視界が開けた。うぉ〜、頂上だ〜!!
一気に疲れなんか忘れてしまう。ある意味ランナーズハイじゃなく、クライマーズハイやな。この瞬間の為に登るんやろな。
時間は11時40分。登り始めてからは2時間10分。
麓から見ると鋭く尖って見える山頂も、来てみるとなだらかな岩場で意外と広い。
まずは山頂を示す標識にタッチ。よし、これで登頂だ。(^o^)
登ってくる途中では山の北方面しか見えてなかったが、山頂からはまさに360度の大パノラマが広がる。

左写真は山頂からの北側。眼下に裏磐梯の森と檜原湖が広がる。
さらに遠くに大朝日岳、月山まで見えたよ。
猪苗代湖も一望。近くで見てるとさすが日本で4番目の大きさ、海のようにでかいが、山頂から見ると意外と小さいね。
さて、飯だ。コンビニおにぎりだけど、この景色があれば何でも旨く感じられる。ペロっとおにぎり3個完食。
後ろのおばさん達がでかい声で、あの向こうの何タラ山で・・・、と話してる。そこで山に詳しい相方、すかさず小さい声で、ちゃうちゃう、ここから見えるかいな。とツッコミ入れてましたわ。(*^^*)
来月登る尾瀬の燧ヶ岳も見えたよ。右写真の左側三角錐の山。すぐ右の残雪の山は会津駒ヶ岳。

時間は1時。かれこれ1時間半近く山頂にいる。何だか下りるのもったいないの〜。
最初は軽快に下りていたが、1時間ほど下ると結構足にキテることがわかる。踏ん張るとプルプルと。f(^_^)
やっぱ下りはストックが欲しい。今回帽子も忘れたんだよな〜。(+_+) 暑さ避けにタオルを巻いたよ。
3時に登山口の八方台に到着。往復で約6時間。ほどよい疲れが心地よい。
 

上は山頂からの360度パノラマ合成。
東に安達太良山、南に猪苗代湖、さらに向こうに那須連山、南西には男体山、会津駒ヶ岳、そして来月登る燧ヶ岳、西に飯豊山、北に檜原湖と奧に月山まで、南東北の山々を一望だよ。(^o^)


山登り初心者の自分でも山頂まで2時間ちょい。手軽にこれだけの景色を楽しめ、登頂感も十分感じられ、マジ初心者にオススメの山です。\(^o^)/

帰りは磐梯熱海温泉でさっぱり汗を流し、帰路へ。
横浜には22時着。あ〜、疲れた〜。(+_+) ねみ〜。(_ _)Zzz
さくらんぼに米沢牛に温泉に、そして登山にと、梅雨まっただ中にもかかわらず天気にも恵まれ、大満足の旅でした。(^o^)


2007.6.27 記

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