尾瀬トレッキング
'04/7/18



 先々週の谷川岳ユースで同室したホステラーさんの影響で、無性に尾瀬に行きたくなった。f(^_^)
実は去年も行こうとして、かなりリサーチしてたんだけど、マイカー帰省でバスに乗り換えなきゃならない面倒臭さ、ぐるっと回って約20kmもの距離を走破する自信がなく、結局行かず仕舞い。
だけど、そのすばらしさ、雄大さの話をナマで聞くと、我慢できねー。
バスケ部のキャプテンことY氏を誘うと、二つ返事でOK。
尾瀬ピンポイント天気予報は晴れ時々曇り。でもホン近い、2、3日前豪雨があった新潟の天気は雨。大丈夫かなー!?

 土曜深夜12時半に柏を出発。その出発時、ぽつりぽつりと雨が。。。まぁ予報は晴れだし、そのうち止むだろう。
関越道経由で、マイカーで行ける最終地点の戸倉スキー場駐車場には朝4時に到着。空は所々雲が切れ、青空がのぞいている。やっぱ予報通りじゃーん。(^o^)

 
 片道900円の乗合タクシー(10人乗り)に乗り込み、揺られること約20分で尾瀬の玄関口である鳩待峠に到着。と、ほぼ同時にざーざー降りの大雨が。風も強く、台風並の暴風雨。しかも激寒〜。多分気温は13、4度しかない。暑さ対策はしてきたけど、寒さ対策は。。。
鳩待小屋はカッパマンでいっぱい。
このまま続けば下山せざるをえない。5時から鳩待小屋で足止めされること約2時間。7時過ぎにようやく小康状態に。
 よし、行くぜ!!まずは湿原入口の山ノ鼻へ向かう。尾瀬湿原自体はここ鳩待峠から山を下りる格好になる。
カラフルなヤッケの団体を交わしながら、雨に濡れた深緑の中を進む。前にいるのはY氏。ペース早〜。
 快調に歩いていると突然目の前に豆腐の様な白い塊が。間髪入れずにY氏叫ぶ。「あっ!やってもた〜。」 右足の靴を見ると、踵から真ん中くらいまでぱっくり裂け、スリッパ状態。白い塊は中抜けしたラバーだった。まるでF1のタイヤバースト。(^_^)
おい、まだ始まって1km程しか来てね〜ぞ。どないすんねん!!っと困っていると、通りかかった年配の方が、「あ〜、ロープで縛らなきゃダメだね〜。ちょうど余ってるからあげるよ。」 おー、天は我らを見捨てなかった。
ありがとう!おじさま〜。グルグル巻きにしてトレッキング再開。
 鳩待を出て約1時間半。山ノ鼻に到着。
山小屋もいくつかあり、テントも何基か張られ、かなり賑やか。
ホントはここから牛首→竜宮と、湿原をぐるっと回ってくる予定だったのだが、雨による増水で、木道が水没し、牛首から先が通行止めだそうな。残念。(T_T)

 時間はまだ9時過ぎだが、腹減ってきた。景色のいいベンチで持ってきたコンビニ弁当にする。シチュエーションによってこんなに旨く感じるものか!?

 わずかに薄日も射すようになってきた。竜宮方面は諦め、山ノ鼻を起点とする一周約1時間程で回れる自然探勝路へ。
湿地の上に木道が永遠と敷かれ、尾瀬らしい景色が広がる。正面の山は至仏山。

大のおっさん二人、小っ恥ずかしいポーズで。

 探勝路脇にもいくつか池塘(ちとう)と呼ばれる池があり、ヒツジグサも浮き、絶好の写真ポイントとなっているよ。

 期待されたニッコウキスゲは所々にちらほらとしかなく、がっくり。
話聞いてみると、今年は6月に遅霜が2、3度下り、新芽がほとんどやられてしまったとのこと。
 水害は探勝路でさえご覧の通り。深い所は膝下ぐらいはあるだろうか。。。ショックに佇むY氏。

 山ノ鼻に戻ってくると、また雲行きが怪しくなり、ぽつぽつと来やがった。ホント山の天気は気まぐれ。
まだ昼前11時半だが、仕方ないもう引き上げるかー。

 せっかくの尾瀬ヶ原を目前にし、後ろ髪を引かれる思いで引き上げてきたよ。
まだ引き上げる人が少ないので、帰りは登りにも関わらず早い早い。鳩待まで1時間かかってないよ。
鳩待峠から駐車場に下りてくると、天気はがらり変わり青空だよ。山と麓ではこんなに違うものか!?
ますます後ろ髪がー。。。
汗と雨でびしょびしょになった体、温めなきゃ。お待ちかねの温泉だー!!
武尊にある日帰り温泉施設「花咲の湯」へ。初めて来たのだが、なかなかグー。
特に露天がきれいで開放感いっぱい。¥500也だよ。(評価は、★★★★☆)

今回、自分にとって初の尾瀬は散々だったが、大体の行く要領(しんどさ、面倒さ)がわかり、意外と思ったより気軽に行けることがわかった。
近い内に絶対今回のリベンジは果たしてやる!!

2004.7.20記

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