’０２ ＴＯＹＯＴＡ ＣＵＰ レアル・マドリー　 vs　 オリンピア

'02/12/03

今夜はクラブ世界一を決めるトヨタカップ。 欧州チャンピオンズリーグ覇者のレアルマドリッド（スペイン）vs　南米リベルタドーレス杯覇者のオリンピア（パラグアイ）の激突！！ ３時で早々に仕事を切り上げ、いざ横浜競技場へ。途中、湾岸線が激混みだったが、現地へは６時過ぎに無事到着。

人人人。それも白白白。白と言うのはレアルのユニフォーム。とにかくレアルファンでいっぱい。俺も数年前まではレアルファンだったが、あれだけ金に物言わせてフィーゴ、ジダン、ロナウドとか取って、勝って当たり前的なやり方は、俺のアンチ巨人魂(?)を呼び起こさせてしまった。（笑） でもそのおかげで、目の前で夢見心地な気分にさせてもらうんだけどね。(*^^*)

「小よく大を制す。」南米最貧国チームが世界一金持ちチームを打ち負かす。これ以上の痛快さはない。今日はオリンピアを応援するぞ！！

しばらくしてレアルの練習が始まった。周りの声は、代表戦の時みたく「キャーッ！！」「ガンバレー！！」とか軽い声援ではなく、「オオオーッ！！スゲー。マジ〜？」と言った、目の前にいるのが信じられない。まさに夢を見てる様って感じ。 確かに総額２００億円近い価値の選手だもんね。桁が２桁違う。まさにドリームチーム。俺もジダン、ロナウドは初めて。これでワールドクラスのほとんどの選手は生で見れたかな。(*^^*)

レアルのキックオフで試合開始。ＦＷはロナウドとラウル。お互いの怪我で、スペイン国内リーグでも実現できなかった夢のツートップをここで見れるとは。。。(^^)v 右にフィーゴ、中にジダン、左に本当はＤＦだけど上がりっぱなしのロベカル、ダブルボランチにマケレレとカンビアッソ。ＤＦ右にサルガド、中２人にエルゲラとイエロ、ＧＫにカシージャス。本当は４−４−２だけど、変則(?)３−５−２かな。全員その国の代表選手ばっか。

試合が始まると、圧倒的な個人技で攻める攻める。フィーゴの相手を小バカにした様なドリブル。ロベカルの左足からの強烈ミドル。ジダンのお前どこに目付いてんねん？って言わせる魔法のパス出し。瞬きするのがもったいない。ずーっと永遠に続けよこの瞬間。＼(^o^)／ オリンピアもなかなかのもの。練習試合でＪ２の横浜ＦＣに負けてたので、チンチンにやられるかと思いきや、ＧＫのスーパーセーブ、ＤＦのギリギリのカバーで、レアルの猛攻をことごとくしのぎ、強烈なカウンターを繰り出し、ポストに当たる不運や、カシージャスのスーパーセーブに阻まれ、得点こそ取れなかったものの、やられまくりではなく、南米チャンプの意地を見せていた。

しかし地力の差は歴然。前半１４分、左フリーのロベカルから低い弾道のクロス。それをラウルが見事なスルー。ロナウドもスルーで来るのが分かっていたかの様に、見事なトラップから落ち着いてＧＫ右を抜くゴール。この連係は何だ！？テレパシーでも使って交信しているのでは（笑）と思うほどの見事さ。このレベルになると、一瞬のひらめき、インスピレーションは同じになるんだろうなー。 後半も前半の流れはそのまま。３９分、ロナウドに変わって入ったグティが、フィーゴからの右ＣＫをニアに走り込み、ドンピシャのヘッドで決定的な２点目を決める。これでほぼ試合の結果は固まった。 国同士の代表戦は、未だに組織力の欧州、個人技の南米だが、有力選手の欧州への流出で、クラブレベルでは完全に逆転しまっている。 見てて面白い、楽しいのは、やはり個人技で打開していくサッカーだな。

終了のホイッスルが吹かれ、その場に座り込むオリンピアの選手と、喜びを爆発させるレアルの選手、明暗がくっきり。２年前はボカジュニアーズに破れ苦汁を舐めたレアルだが、今回はクラブ創設１００周年と言うこともあり、きっちり照準を合わせ、世界一の栄冠を手にした。 　メンバー全員心底嬉しそう。掲げられているのはトヨタカップ。サルガド（左写真の左）が手にしているＴシャツには、１００／９４と書かれている。１００は創立１００周年の意味で、９４はこの１００年間で獲得したタイトルの数とのこと。まさにFIFAが選出した２０世紀最高のチーム。２１世紀もこのまま続きそうな勢い。 　優勝パレードが目の前にきた。ラウルもマジ嬉そう。掲げているのはインターコンチネンタルカップ。世界一を意味するこっちのカップの方が重みがある。

最後に、Ｍ原氏が２年前のトヨタカップで買ったレアルのタオルマフラーを掲げ、ハイチーズ！！ いやー、今夜はいいもん見させてもらった。 　今年はＷＣイヤーってこともあり、例年にも増してよくサッカーを見に行った。Thanks Ｍ原氏！！ これにて今シーズンのサッカー観戦は終了！！